<公演情報>
公演日時 2026年4月26日(日)15時開演
会 場 森のホール21(松戸市文化会館)大ホール
出 演 者 角田鋼亮(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)
中川優芽花(ピアノ)
進藤実優(ピアノ)
主 催 公益財団法人松戸市文化振興財団
共 催 松戸市・松戸市教育委員会
令和8年4月26日に森のホール21(松戸市文化会館)大ホールにて「森のホール21CLASSICSvol.8ショパンコンクールで輝いたピアニストたち」を開催しました。
前年秋、世界中の音楽ファン話題をさらったショパン国際ピアノコンクール。「ピアノの詩人」と称されるポーランドの作曲家ショパン(1810~1849)の名を冠したこのコンクールは、1927年の創設以来、歴代の入賞者たちの輝かしい活躍ぶりが以前から知られています。近年、コンクールを機にキャリアを飛躍させようと世界中から集まった若手ピアニストたちの奮闘ぶりが、熱いドラマとなって感動の輪を広げています。
中川優芽花さん、進藤実優さんの二人も、ともに昨年のショパンコンクールに参加し、見事な演奏を披露しました。残念ながら入賞は逃しましたが、コンクールの模様がNHKのドキュメンタリーで放映され、様々なプレッシャーに立ち向かいながらショパンの音楽を創り出そうとする二人のひたむきな姿が、見る人の心を強く揺さぶりました。
コンクールから半年、さらに研鑽を積んだ二人のピアニストが、オーケストラとともにショパンの協奏曲を1曲ずつ披露する今回の演奏会に大きな注目が集まるとともに、大ホールに新たに導入されたスタインウェイピアノの本格的なお披露目の演奏会でもあり、その意味でも聴きどころの多い演奏会となりました。
曲 目 モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」序曲 K.492
ショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11(ピアノ:進藤実優)
ショパン ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21(ピアノ:中川優芽花)
(アンコール) ドヴォルザーク スラブ舞曲 第2集 第2番 [四手ピアノ版](中川・進藤)
公演本番でのお二人の演奏は、同一のピアノながら、それぞれが特徴的なタッチの繊細さや ペダル操作により全く異なる音色で表現されており、当館の新しいピアノの持つ幅広い表現の可能性を感じさせるものでした。
また角田鋼亮マエストロが指揮する新日本フィルの献身的な演奏もあいまって、オーソドックスな中にもソリストの確かな主張が感じ取れる、聴きごたえのある演奏会となり、高い技術と集中力をもった両者の演奏に引き込まれるように、会場のお客様も熱心に聴き入っている様子が見て取れました。
すべての演奏が終了してアンコール演奏は、ピアノ椅子をもう一台追加し四手による連弾でドヴォルザークが演奏され、大きな拍手の中でこの日の演奏会はお開きとなりました。
同年齢のお二人は舞台を降りても長い間楽しげに話し込んでいて、仲の良さが目を引きました。今回は、協奏曲2曲を別々の奏者が演奏するという珍しいスタイルの演奏会でしたが、ソリスト同士が張り合うのではなく、互いの芸術を理解する二人の演奏家が創り出す温かな雰囲気が終始感じられた、大変気持ちの良い演奏会となりました。